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大変長らくお待たせしました
御者がそう言って扉を開ける
待ちくたびれたガラスの靴が
身体中を鬱血させた

悪路のせいで馬車は揺れて
身体中の骨が軋みをあげて嘆く
腰骨があった場所にはもう
粉々の白い欠片だけ

吐き気と吐息が混じる
舞踏会の開宴
どうせ誰も来ない
壁の花になるだけ


どなたを待っておいでですかと
皮肉と憐憫のワルツが響く
特定の相手はいなくても
誰でもいいわけではないと言い訳し

誰も脱がせぬままのドレスは
宴ごとに新調される
コルセットがきつすぎて
内出血の花が咲き乱れて散る

あってもなくても憂鬱
月夜ごとの舞踏会
どうせ踊りはしない
壁の花が散るだけ


月の光の下
流れる川の中に
沈んでいく宝玉
漂っていく錦


それではまた次の月に
御者がそう言って帰っていった
二度と来なくてもいいとは言い切れず
飲み干した鉛がまた澱んでいく
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2006.03.13 Mon l 日々の罅 l コメント (2) トラックバック (0) l top
人生はRPG
コンティニューは許されないけど
分岐自由のゲーム
レベルアップは難しいけど


強い敵なら逃げても良いし
手傷覚悟で向かうも良い
どっちでも経験値は入るけど
回復は容易じゃない

自分の技量を見極めて
無理をしないのが大事
再挑戦はできても
やり直しは利かない

ひとつところに留まるもいいし
情報片手に旅しても良い
だけど同じことを繰り返す
村人1にはなるな

自分の生き方を見つけて
無理をしてみるのも大事
主人公は自分だから
託したりはできない


人生はRPG
ジョブチェンジは楽じゃないけど
マルチエンドのゲーム
逝きつく先は同じでも


アイテム片手に
武器をココロに

誰かと一緒に
或いはひとりで

今日も進んでみよう


人生はRPG
囚われの王族はいなくても
冒険の毎日
宝は探せば見つかる
2006.03.13 Mon l 花膳 l コメント (4) トラックバック (0) l top