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掌の世界
窪ませて水を溜める
あたしとあなた
そこで眠る

哀しみの涙
湛えた水に落ちていく
泳ぎ損ねた金魚
そこで朽ちる

交わした吐息
さざなみを立てて
二人の恋が
溺れ死んでいく

掌の世界
ささやかに溜めた水は
隙間から零れて

掌の世界
密やかに秘めた愛も
いつのまにか減ってく


あたしの掌で
掬い取った水
零れ落ちる前に
あなた
飲み干して

あたしごと
あなたごと
世界ごと
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2006.03.07 Tue l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top
雨の翌朝
丘に上ると
寝惚けた太陽が
顔を覗かせる

静かな町の
向こう側に
やわらかな光が
満ち足りていく

夢の残滓のように
町が霧にくるまれて
風に揺らめいてるんだ

街並みの合間
蛇行する白い霧
あれはほら
町を横切る大きな川

家々に囲まれて
いつもは見つけられない
あれはほら
町を流れる大きな川

雨の翌朝
丘に上ると
ぼやけた町は
異世界の町になる


伸びをした太陽が
くしゃみして
霧を晴れ渡らせると
今日が始まるんだ
2006.03.07 Tue l 花膳 l コメント (2) トラックバック (0) l top