ばいばい
夜が来て
朝が来たら
また会う気がするね
おはようって
笑いあって
昨日のドラマの
話をしたり
雑誌を読んだり
しそうだね
ばいばい
夜が来て
朝が来たら
もう違う空の下
なのにまだ
会う気がするね
ばいばいまたね
金木犀の香り
高く蒼い空
虫の音の夜更け
そしてあなた
それを好きと言える私
暖かいシチューの湯気
高く揺れる星
音を立てる枯れ葉
そしてあなた
それが大事と思う私
めくるページの続き
高く澄んだ歌
遠い夜汽車の汽笛
そしてあなた
それを愛しく思う私
秋の風に溶けて消えた
夏の残り香のように
僅かなぬくもりだけ残して
あなた行ってしまった
離れないと言ったのに
確かなものなんて
どこにもないと
呟いた私を抱きしめた
確かめていてよ
どこにも行かない
囁いたあなたはもういない
感触だけが哀しいくらい
こころとからだを締め付けて
落ちていく木の葉とともに
冷たい雨に打たれてる
夏はどこへいってしまったの
私だけが帰れない
凍えていく季節に
取り残されていく
あなたどこへいってしまったの
私だけがもどれない
凍えていく心が
取り残されていくよ
光る白い貝殻で
光る白い砂浜を掘った
光る白い波が押し寄せ
光る白い想いを埋めた
光る白い夜だった
光る白い月日が流れ
光る白い夜明けが来たら
光る白いあなたはいつか
光る白い電車に乗って
光る白い海辺を目指す
光る白い浜辺に立って
光る白い涙を流す
光る白い雫が落ちて
光る白い砂子を濡らす
光る白い波のよに
光る白い砂粒の中
光る白い芽を出して
光る白い花が咲いたら
光る白い指先で
光る白い想いを摘んだ
光る白い鱗を持った
光る白い小魚が
光る白い歯で語る
光る白い夢想を聞いて
光る白い夜に寝る
海に行って
プールに行って
映画観て
お買い物して
スイカ食べて
氷食べて
君と遊ぼう
暑い日の中
君と騒ごう
蝉時雨の中
山に行って
キャンプに行って
花火見て
踊ったりして
アイス食べて
麦茶飲んで
君と遊ぼう
強い日の中
君と騒ごう
祭囃子の中
ラジオ体操したり
テレビゲームしたり
友達冷やかしたり
昼寝しまくったり
君と過ごそう
夏の日の中
君とたくさん
遊び倒そう
ほら
夏休みが始まるよ
だけど
宿題はまた明日
海より深く空より高い場所
届かないように見える場所
存在も不確かなほど遠い場所
でも
行って見なくちゃ分からない
確かめるまで分からない
他の誰がないと言ったって
他の誰が見てきたと言ったって
自分の足で
自分の目で
確かめてみなくちゃ分からない
いまはまだ
たどり着けなくても
生きている限り
そんな場所はないなんて
誰にも言えはしない
いつかもし
たどり着けたならば
笑って言おう
扉の向こうがその場所だって
信じれば開けるって
だから今は
確かめに行こう
正直なところ
きみはもう
私に構ってないで
さっさと次の恋を
探すべきだ
たとえこれから
十年二十年
諦めないとしても
きみへの気持ちは
恋にはならない
じつはもう疾うに
恋などではなく
ただの友情であっても
さっさと別の恋を
探すべきだ
私がもっともっと
上手い人間ならば
絞ってたかって掠め取って
利用しつくして
捨ててあげるけど
正直なところ
今のままは
非道になるよりも酷い
さっさとこんなヤツは
忘れてしまうべきだ
構わないと言われても
私がもう
構われたくないのだから
分かって欲しい
恋にはならない
恋より濃くて
愛より甘い
とろける口どけ
召し上がれ
それが春風スイーツ
咲き乱れる花の香りも
柔らかく温む小川の匂いも
包み込むような陽射しの香りも
世界を湿らすそぼ降る雨も
今朝芽を出した小さな緑も
ほっこり乾いた洗濯物も
こぼれる幸せ
召し上がれ
あなたのために
春風スイーツ
あたしがここにいる理由
あなたの隣にいる訳
そんなもの要らないでしょう
あたしがここにいたいだけ
あなたがあたしを求めてるだけ
理由なんて必要ないし
言葉になんて出来ないの
そんなこと大事じゃないの
あたしがここにいたいだけ
あなたをあたしが求めてるだけ
抱きしめてあげる
抱きしめていてよ
優しいキスをあげる
優しく愛撫して
指先を絡め合わせて
舌の先まで溶け合って
もつれ合って絡み合って
解けなくなるほどに
あたしがここにいる理由
あなたの傍らにいる訳
そんなもの要らないでしょう
どんなに蕩け合っても
あたしとあなたは違うから
ただそれだけよ
簡単なこと