スイマー
どこからか
泳いでくる
ひそやかに
波を分けて
抜き手を切って
水を掻いて
どこからか
泳いでくる
すみやかに
近寄ってくる
意識の水面を
波立たせながら
抗いがたい
圧倒的なスイマー
逃げ切れずに
捉えられたら
あとはもう
眠るだけ
逆らいがたい
圧倒的な睡魔
泳いでくる
ひそやかに
波を分けて
抜き手を切って
水を掻いて
どこからか
泳いでくる
すみやかに
近寄ってくる
意識の水面を
波立たせながら
抗いがたい
圧倒的なスイマー
逃げ切れずに
捉えられたら
あとはもう
眠るだけ
逆らいがたい
圧倒的な睡魔
さよならをする前に
なかったことに出来るなら
君はどこへでも行けばいい
君が恋したあの日々も
君が夢見た約束も
二人で眠ったあの夜も
二人で誓った秘め事も
僕が愛した君の名も
僕が贈ったぬくもりも
なかったことに出来るなら
君はどこへでも行けばいい
あの日零したコーヒーの染み
あの日に植えたサクランボの樹
いつも通った公園の影
いつも買ってた甘やかな菓子
初めて出会った月夜の晩や
初めて交わした言の葉を
なかったことに出来たなら
僕は君をただ見送ろう
なかったことに出来たって
僕は君のことを憶えてる
君はどこへでも行けばいい
君が恋したあの日々も
君が夢見た約束も
二人で眠ったあの夜も
二人で誓った秘め事も
僕が愛した君の名も
僕が贈ったぬくもりも
なかったことに出来るなら
君はどこへでも行けばいい
あの日零したコーヒーの染み
あの日に植えたサクランボの樹
いつも通った公園の影
いつも買ってた甘やかな菓子
初めて出会った月夜の晩や
初めて交わした言の葉を
なかったことに出来たなら
僕は君をただ見送ろう
なかったことに出来たって
僕は君のことを憶えてる
哀願
言葉なんて
きっと通じればいいんだろう
技巧を凝らして
装飾をして
本心が奥深くに眠ってしまうよりは
言葉なんて
きっと伝わればいいんだろう
単語を探して
見当たらなくて
本心を言い表せないくらいなら
そんなことは
分かっている
百も二百も
分かっている
でもいやなんだ
言葉なんて
たいしたことないと思ってるんだろう
謙譲語と尊敬語履き違えたり
有り得ない文字で書いてみたり
意味さえ通じればいいやと
意思さえ伝わればいいやと
そんなのは
間違っている
まだまだ私も
間違っていても
でも
いやなんだ
だって
意味が通じればいいだけなら
意思が伝わればいいだけなら
こんなに言葉は発達してないんだから
きっと通じればいいんだろう
技巧を凝らして
装飾をして
本心が奥深くに眠ってしまうよりは
言葉なんて
きっと伝わればいいんだろう
単語を探して
見当たらなくて
本心を言い表せないくらいなら
そんなことは
分かっている
百も二百も
分かっている
でもいやなんだ
言葉なんて
たいしたことないと思ってるんだろう
謙譲語と尊敬語履き違えたり
有り得ない文字で書いてみたり
意味さえ通じればいいやと
意思さえ伝わればいいやと
そんなのは
間違っている
まだまだ私も
間違っていても
でも
いやなんだ
だって
意味が通じればいいだけなら
意思が伝わればいいだけなら
こんなに言葉は発達してないんだから
儚い夢 曖昧な愛
夢はいつも
手のひらをすり抜けた
水のように涼やかに
感触だけを置いたまま
夢を夢とも知らないままに
あたしはそれを夢見てた
愛はいつも
胸の中を吹き抜けた
風のように軽やかに
残り香だけを置いたまま
愛を愛とも名づけぬままに
あたしはそれを愛してた
手のひらをすり抜けた
水のように涼やかに
感触だけを置いたまま
夢を夢とも知らないままに
あたしはそれを夢見てた
愛はいつも
胸の中を吹き抜けた
風のように軽やかに
残り香だけを置いたまま
愛を愛とも名づけぬままに
あたしはそれを愛してた
一寸先
人生は一寸先に何が起きるか分からない
それを予測できるかどうかも分からない
良いことが起きるかもしれないことも
悪いことが起きるかもしれないことも
人生は一寸先に何が待つのか分からない
それでもまあ
一寸先を待ち受けるしかないのだろう
それを予測できるかどうかも分からない
良いことが起きるかもしれないことも
悪いことが起きるかもしれないことも
人生は一寸先に何が待つのか分からない
それでもまあ
一寸先を待ち受けるしかないのだろう
ただ
楽しいと思えることをやりなさい
頼めると思う人を遣りなさい
正しいと思えることをやりなさい
ただ正義をかざすのはやめなさい
たがためにと思うこともやりなさい
だが駄目だと思うこともやりなさい
誰もが喜ぶことをやりなさい
誰もが嬉しいと思えることをやりなさい
誰でもそう思うことは出来るはず
正しいかどうかは分からなくても
頼めると思う人を遣りなさい
正しいと思えることをやりなさい
ただ正義をかざすのはやめなさい
たがためにと思うこともやりなさい
だが駄目だと思うこともやりなさい
誰もが喜ぶことをやりなさい
誰もが嬉しいと思えることをやりなさい
誰でもそう思うことは出来るはず
正しいかどうかは分からなくても
私の足跡は
私の足跡は
いつの間にこんなに
長くなったのだろう
もう見晴るかせない
遠く遠くまで
辿ってきた道のりは
いつの間にこんなに
繋がった枝道は
いつの間にこんなに
多くなったのだろう
もう途切れてしまった
いくつかの道も
訪ねていったその先は
いつの間にこんなに
一つ一つ
確かめてみるのもいい
ときには
振り返ってみるのもいい
埃をかぶって忘れたままの
道標に書かれた文字を
景色に霞んで先の見えない
幾重にも連なった来た道を
いつの間にこんなに
長くなったのだろう
もう見晴るかせない
遠く遠くまで
辿ってきた道のりは
いつの間にこんなに
繋がった枝道は
いつの間にこんなに
多くなったのだろう
もう途切れてしまった
いくつかの道も
訪ねていったその先は
いつの間にこんなに
一つ一つ
確かめてみるのもいい
ときには
振り返ってみるのもいい
埃をかぶって忘れたままの
道標に書かれた文字を
景色に霞んで先の見えない
幾重にも連なった来た道を
眠れない夜
眠れないよ
きみに
さよならを
言うんじゃなかった
後悔が
押し寄せて
胸の小骨を揺らすんだ
泣くほど痛くはないけれど
無視できるほど弱くもない
逡巡が
打ち寄せて
胸の隙間に染みるんだ
眠れないよ
きみの
さよならを
聞くんじゃなかった
きみに
さよならを
言うんじゃなかった
後悔が
押し寄せて
胸の小骨を揺らすんだ
泣くほど痛くはないけれど
無視できるほど弱くもない
逡巡が
打ち寄せて
胸の隙間に染みるんだ
眠れないよ
きみの
さよならを
聞くんじゃなかった
終戦の日に寄せて
いくつものもしもが
戻れる道しるべを
示していたとしたら
今ここに
悲劇の跡は無いでしょうか
いくつものもしもが
やり直せる手立てを
示していたとしたら
今ここに
惨劇の痕は無いでしょうか
けれどもしも
いくつものもしもが
誰しもの眼前に
あるのだとしたら
それはまた
別の悲劇を生むのでしょうか
別の惨劇を呼ぶのでしょうか
言っても詮無いことだけれど
あの日誰かが
それを止められたのならば
今ここに
どんな今日があったのでしょうか
戻れる道しるべを
示していたとしたら
今ここに
悲劇の跡は無いでしょうか
いくつものもしもが
やり直せる手立てを
示していたとしたら
今ここに
惨劇の痕は無いでしょうか
けれどもしも
いくつものもしもが
誰しもの眼前に
あるのだとしたら
それはまた
別の悲劇を生むのでしょうか
別の惨劇を呼ぶのでしょうか
言っても詮無いことだけれど
あの日誰かが
それを止められたのならば
今ここに
どんな今日があったのでしょうか
夢の中
今だけは信じてもいいですか
運命の恋があるのだと
永遠の愛もあるのだと
終わらない幸せな日々や
変わらないあなたの温もりを
今だけは信じてもいいですか
いつか
夢から醒めるまで
運命の恋があるのだと
永遠の愛もあるのだと
終わらない幸せな日々や
変わらないあなたの温もりを
今だけは信じてもいいですか
いつか
夢から醒めるまで




